私がうつ病体験記を書いた訳〜うつって誰でもなる病気〜

まさか「うつ」になるなんて。。。。

私は周りから社交的、明るい、ポジティブ、世渡り上手、と言われていました。

だから、心療内科の先生から「あなたうつ病ですね」と告げられた時、頭が真っ白になりました。

「うつって、暗い人がなるんだよね？？？？」

うつ病になるまではうつに対してネガティブなイメージを持っていました。

• 「うつ病」って「暗い、ねちねちした人、愚痴ばかり言う人、引きこもりな人がなる病気」
• うつ病は心の病といわれるように「性格や心の持ち方に問題のある人がかかる。心が弱いからうつになる」

だからうつ病と告げられた時、自分がうつ病であることを受け入れられませんでした。長い時間うつ病である自分を恥ずかしいと思っていました。「ストレスで胃潰瘍」なら友達にも親にもすんなり話せるのに、「うつ病」となると話せない。だって「うつ病＝やばい人」という公式が世間にあるから。ドラマや普段の会話の中でも、ちょっとうじうじしたり、うれいていると「おまえうつ？？笑」なんて茶化される場面がありますよね。だから自分でうつ病である事実を受け入れられないし、調子が悪くてもうつ病と説明できない。心が弱いんだ、と無理やり自分をポジティブに持っていこうとして自分で無理をしてしまう。

でも1年間の休職を経てうつが治りました。調子がいい自分になれたし、うつで薬を飲んでいても普通の人と同じような生活を「普通に」送ることができるようになりました。

毎日頭痛がないことが、こんなに快適なことだなんて思いませんでした。普通の人と同じように朝起きて、外に出て、カフェに行って、ぐっすり眠ってと1日体調よく過ごせることがこんなに素敵なことだなんて思いませんでした。毎日不安な気持ちにならないことが、こんなに幸せなことだと思いませんでした。

うつ病という苦しく長いトンネルをくぐりぬけることができました。

何度も死にたいと思ったし、毎日続く頭痛や不眠に悩まされ、「こんな状態が本当に治るの？」と何度も疑問を持ちました。たくさん泣いたし、暗くなったし、人生に絶望したし、普通の生活もままならない自分にむなしさも感じたし、生き続けることの意味を何度も問いました。

「うつ」との戦いはとてもつらかったけれど、うつは本当に治るんだ、ということを経験し、今うつで苦しんでいる人にも治るという希望を持てるような情報発信になればと思い体験記を書くことにしました。

私が一番心配した「睡眠薬はやめられるのか？不眠対策」や「うつ病休職中の過ごし方」をメインに体験記を書くことにしました。

病院を三度変えてやっとうつ病を治すことができた私のうつ病体験が何かしら皆様のご参考になれば幸いです。

うつ病は脳の病気です。うつに関係する脳内物質として代表的なのが心を落ち着かせるセロトニン、やる気を出すアドレナリンです。ストレスや激務によって脳内のセロトニンやアドレナリンという物質がうまく分泌されなくなってしまうことでうつ病になるのです。

心を落ち着かせるセロトニン、やる気を出すアドレナリンのバランスを薬を使て正常に戻してあげるんです。うつ病を治すには時間が必要です。2−3か月で回復する人もいれば、半年、1年、2年、それ以上かかる人もいます。でも、いつか治る病気です。そのためには病院の先生からもらう薬を毎日きちんと飲むようにしてください。はじめは効いてるの？と思うかもしれませんが、うつの薬は徐々に効いてくるのがわかったうつ経験者です。

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たまには自分をいたわってあげてください。