子供を鬱にする親の育て方

うつ病はまじめな人ほどなりやすいと言います。

私は「超」がつくほどがんばり屋。完璧主義。

自分の足りないところに目をむけ、「もっと頑張らないと！」「まだまだ！」と向上心の塊。

過去を振り返ってみると、
こういう頑張りすぎる性格の根本原因は

3人兄弟の真ん中で姉と弟にかこまれ「自分はいらない子」と思っていたから。

田舎なので、「長男・長女」が重宝される文化だったんです。

3−4歳ぐらいから「お前は次女だから家を継げない。家を出ていかないと。」と言われ続けました。

親から「家にいてはいけない」と言われ続ける子供の身になってください。

結構怖いですよね。。。。

「私、家にいちゃいけない子なの？？」

って思っていました。

小さいころはお母さんやお父さんが大好きで

甘えたくてだきつくと

「暑苦しい、べたべたしない！」って

拒否されたことをいまだに覚えています。

今考えると姉と年子だったので、母も大変だったんでしょうね。

疲れていたのかもって思います。

でも小さいころはそこまで考えられない。

3−4歳の小さい子供の時って、1年の差って大きいですよね。

姉は親離れできているというか、

買い物に行っても一人で好きなところに見に行けるけど、

私はやっぱり不安でお母さんと一緒がいい。

でも母には「お姉ちゃんを見習いなさい、だめなんだから」と言われたことが多く、いつも自分はダメな子だと思っていました。

そして弟が生まれ、家族の注目は「はじめての長男」へ

おばあちゃんもおじいちゃんも「長男」にすごく喜んでいました。

私は「お姉ちゃんのお古ばかりきている。」

でも弟は「新しい服」

そういうちょっとしたこと、

親だったら「お金かかるから妹にはお姉ちゃんのお古着せておこう」って軽く思ってしまうことが、

やっぱり小さい私には悲しくて、「親は自分のこと嫌いなんだ」って解釈してしまっていました。

両親がほめるのはいつも姉の方。

かわいがられるのは弟。

私は？

大好きなお父さんとお母さんに愛されるにはどうしたらいいの？

お姉ちゃんみたいにできる子になればいいの？

悶々としてひねり出したのは

両親に愛されるには「一定の条件を満たさなければ愛される資格がないんだ。」

という強い思い。

親に甘えたくて、親に認めてもらいたくて、ずっとずっと頑張ってきた。

どんなにテストで満点をとっても、

学年で1位を中学校2年間キープし続けても、

親は私の頑張りをみとめてくれなくて・・・・

いつも姉とくらべられて「おまえは勉強しかできない」、と言われていました。

姉は話したり、スピーチするのも上手で、高校と大学も推薦で合格。

でも私は、自分を自分で認められないから、自分をアピールすることが苦手で、「面接で不合格」

「テストで合格する」タイプ。

姉は私ほど勉強ができるわけではなかったのですが、一般的にできる方。

そして話が上手。

トータルで気に入られるタイプ。

どんなに頑張っても親に認められない。

親と話すといつも「お姉ちゃんはこうだよね。お姉ちゃんと比べるとあなたはこうだよね。」

そういわれ続けて、、、、、、自分のことをうまく話せなくなっていました。

両親だけでなく祖父母も私を認めてくれない。家族のだれからも愛されない。

おばあちゃんとおじいちゃんも「XX高校、XX大学」に孫が通っているという肩書が大好き。

私が高校受験の時に、

結局子供や孫なんて親や祖父母の「世間体の道具でしかならない」そんな風にゆがんだ考えしか持てなくなりました。

「XXしたら両親が喜ぶ」という条件付きでしか家族に愛される資格がないと思い込んでいた私。

名門高校・名門大学にいって、有名な大企業に行かなければならない。という思いが人生の軸になっていました。

はれて大学に合格し、一人暮らしを始めた私・・・・

やっと抑圧されつづけた家族からの解放

すごく楽でほっとしました。

そして親との距離を持つようになりました。

友人で毎日のように離れてくらす家族と電話している子がいました。

すごいな、、って思いました。

だって、私は親に電話したくなかったから。

電話しても「否定される」ってわかっているというか、そんな気がしてしまって。

やりたいことをやっても、きっと「えっそんなことしているの？勉強は大丈夫なの？」

って母の言葉が想像できてしまったんです。

大学に入りたての頃は母から携帯に電話がかかってくることがあったんですが、とりたくなくて「放置していました。」

そして折り返しの電話もせず。

5回連絡来たらしょうがなく1回でるかぁ。。。。という感じで、

そんなやり取りをしてたら母からもめったに連絡が来なくなりました。

やっぱり私に対する愛情なんて、そんなもんかと思いました。

親に電話したい、とか親と話したいとか、そういう感覚が自発的にわいてこなかったんですよね。

海外旅行に行く時も友人は必ず親に「この日からXXちゃんと海外言ってくる〜」なんて報告しているみたいですが、(←どうやら普通らしい)

私は自分のやりたいことを家族に否定されるような気がして、報告せずに海外旅行に行ってました。

なんで親に自分の居場所を報告しないといけないんだろう？？？

監視されてる見たくて、自由になれない気がしてしまったんです。

年末も実家にかえりたくない・・・・

年末が近づくと、地方から都心に出てきている友人たちは「実家いつ帰ろうかな。早く帰りたいな。飛行機いつとった？」と楽しそうに会話をしています。

でも、私は全く帰る気が起きない。

年末年始実家にかえっても楽しく家族だんらんが想像できない・・・・・・

お正月はバイトをして、実家に帰りませんでした。

「お正月帰ってこないの？3が日過ぎてからでも大学休みだったら帰ってきたら？」というメールが母から携帯に入ってきました。

子供に会いたいと思っているのか、それとも、世間体を気にしているだけなのか、、、

「どうせ世間体でしょ」としか思えず、

「うん、バイト忙しくって」と一言返事。

就職活動も近づいたころ、

いきなり親に「地元へ帰ってこないか？地方公務員は安定していていいぞ」といわれました。

なんで今更。

絶対地元になんか帰らない。

「家をとるのはお姉ちゃんか弟でしょ？」と反発。

実は「家をとる」と小さいころからいっていたお姉ちゃんが1年前東京に就職してしまったのです。

たぶん親はまさかの事態？

頼りにしていた弟も大学に通い地元を離れており、

実家には父・母・祖母の3人暮らしになっていたのです。

さみしいからって、自分たちの都合で、今頃私を必要としているの？

小さいころの両親や祖母からの扱いに心を痛めていた私は、

「公務員？？なんで親のしいたレールを歩かないといけないの？」

絶対なるもんか。

と強い反抗心で親も知らない外資へ勤めることにしました。

連日残業・タクシー帰りが多い外資企業。

がむしゃらに頑張る性格の私。

自分の価値を見いだせないので、企業戦士になっていました。

仕事でパフォーマンスを出して上司に褒められ、昇進するのが生きがい。

完璧を追い求めすぎる性格が、子供のころから抑圧されていたゆがんだ何かが、

大人になって燃え尽き症候群を引き起こし、うつ病を発症させたんだと思います。

もう、自分を痛めつけるのはやめて、という体のサインかのように。

あんなにぼろ雑巾のように身を粉にして働いた外資企業。

休職するとなったら、保証なんて微々たるもの。

うつ病で体全体がおかしくなって、

死ぬことしか考えられなくて、

何か月も焦燥感にかられ、

仕事・社会に復帰できないんじゃないかという

普通の人として生きることさえままならなくなったのに、

「休職中は健康保険組合から傷病手当金がでます。」それだけの保障。

自分はいったいなんだったのか・・・・・・・・

仕事に人生を掲げるのってむなしいんだな・・・・

人生って、仕事だけじゃないんですよね。

家族、結婚、趣味、日本なのか海外に住むのか、

様々な尺度、様々な生き方、様々な人の価値観、

自分がどうしたいのか？を押し殺していた私は、うつ病で休職したことがきっかけで、はじめて自分の人生を深く考える機会ができました。

モーレツに働いて会社のために頑張ったのに、会社からもらったのは苦しいうつ病という状態。

サラリーマンって安定しているけど、「会社の歯車の一つでしかないんだな」

同じ残業でも、もし、私が起業をしたり、個人事業主として何か、自分のために時間を費やしていたら、自分の資産になっていたかもしれない。。

私は、いままで他人の価値観で生きていたんだな。

学生時代は「いい高校、いい大学、いい会社」にいくというレールがあったけれど、社会人になったらいきなりそのレールがなくなる。

でも、自分の人生なのに、自分の人生の道のハンドルを他人に預けて、運転していなかったんだな、そんなことに気づきました。

自分の生きたいように生きる。

人生をどう過ごしていきたいのか。

こわいけど、不安だけど、自分の人生は自分でハンドルを握って、自分で運転しなければ。

20数年生きてきて、やっと、そのことに気づきました。

うつになったのは親のせいだ！！親の育て方が悪い

親や家族が子供に与える影響ってとても大きい。

親の何気ない一言が実は子供を傷つけている。

もし、これを読んでいるのが子供が鬱でどうしたらいいか悩んでいる親の方であれば、接し方を意識してかえてください。

もし、お子さんがうつや引きこもりだったり、家に帰ってこないようなら、子供への接し方が間違っているかもしれません。

だって、私は親に認められたくて、頑張って、がんばって、燃え尽きてしまったから。

ご家族にうつ病の方がいてどう対応していいか悩んでいたら

えっ？こんな簡単なことに気をつけるだけで、うつ病の家族がぐんぐん元気になるなんて！「うつ病の家族への対応マニュアル」

子供を鬱にしてしまったのが親の私の責任と感じていたら・・・

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たまには自分をいたわってあげてください。

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