初めての心療内科・診察はどんな風に行われるの？

初めての心療内科。どこへいったらいいのかわからず、友人の知人が通っているという病院へ行ってみました。
心療内科にかかるのは初めてだったし、自分の症状が、わけがわからなくてこわかったので、某有名な女性雑誌にも載っているという先生は安心しました。

心療内科ってどんなとこだろう？来ている患者さんはみんなくるってたり、異常だったりするのかな・・・・・・・そんなネガティブイメージばっかりで怖かったんです。自分がまだうつ病に偏見を持っていたので、心療内科へ行くということも嫌な気がしました。

(のちに病気を調べたり病院へかかるうちに、そんな偏見は間違いだったことに気付くのですが、、、、)

重い気持ちの中、病院の扉を開けると・・・・・想像とは違った雰囲気でした。

待合室は”ふつう”の病院(＝内科とか耳鼻科とか)と変わらない雰囲気。むしろ落ち着いていてキレイ。ゆったりした淡いオレンジ色のソファーがあったり、オルゴールの音楽が流れていたり、観葉植物が置いてあったり。待っている人たちも想像とは全く違って、普通な感じの人です。

名前が呼ばれて、診察室へ入っていきました。
先生はとても若い感じで、のび太君みたいな穏やかな先生でした。
先生は「どうしましたか？」と優しく聞いてくれました。

自分がうつかもしれない、でも違うかもしれない。
先生は症状を話しても大丈夫・秘密を守ってくれる人という安心感があったのか、話しながら泣いてしまいました。歩きながら涙が止まらなかったり、毎日眠れなかったり、様々な自分の症状を話しました。

すると先生は１０個くらいの質問項目の紙を見せてくれました。
「今からこの質問に１個１個　「はい」か「いいえ」答えてね。」
それは今の私の状態を表すような内容で、ほぼ全部当てはまっていました。

先生は「うーん、君はうつ病だね」と。

え？うつ？やっぱり鬱なの？
そんなあっさり認定されちゃうものなの？

聴診器を当てたり、レントゲンを撮ったり、状態を確認する作業は全くなくて、１０個程度の質問でうつ病と診断されるなんて、拍子抜けしました。

鬱の診断をした先生は、わかりやすい図の資料をつかいながら、鬱の仕組みを説明してくれました。

• うつは脳内のセロトニンやアドレナリンなどの分泌物のバランスが崩れてしまった脳の病気であること。
• 鬱になると気持ちの面と体の面でどんな症状がでてくるのかということ。
• 鬱は薬の治療で治るが、薬はじっくり効いてくるということ。

いろいろな薬の種類一覧をみせてくれて、
「君は軽度のうつだから、１−２か月で治ると思うよ。これとこの薬で治していきましょう」と、それぞれの薬がどんな役割を持っているのかを説明してくれました。

本当に？半信半疑でしたが、薬はじっくり効いてくるので毎日しっかり飲むこと。最初は効果がわからないかもしれないけれど、１か月くらいしたら徐々に効いてくるということ

先生の言うことを信じてみようと思いました。

鬱の仕組みと薬の役割を聞いて、ちょっと安心した私。

でも、私の一番の悩みは「眠りたいのに眠れないこと」。
死にたいとか消えたいとかは、心の問題だから、何とか治りそうだけど、眠れないことは体の機能としてどこかおかしくなっている、と思っていて眠れないことが不安で不安で仕方がなかったんです。

小さいころから眠ることが大好きで、布団にはいればすぐに寝ちゃうようなタイプでした。
だから、「どんなに疲れても眠れない」ということがとてつもなく異常で、不安なことでした。

「うつ病の人は不眠も多いんですよ。君は不眠が大きなネックになっているようだから睡眠薬も一緒にだすよ。これでぐっすり眠れるよ」

睡眠薬！？サスペンスドラマで犯人がよく使うやつ？？大量に飲むと死んじゃうやつ？？睡眠薬に対する不安はとても大きなものでした。

「先生、睡眠薬って辞めれるんですか？睡眠薬がなくなっても眠れるようになるんですか？」　

先生は、「大丈夫。睡眠薬はちゃんとやめれるし、依存症になることはないよ。今は薬が改良されているからね」

私は依存症にならないのか何度も何度も確認しました。でも先生は心配ないと言ってくれたんです。

心療内科の先生からうつ病の薬をもらった。
初めてのうつの薬。
むぅ。。。うつの自分を否定したい気持ちがいっぱいで、飲むのをためらった。
うつは心の病気と思ってたから、本当に薬で治るの？？と半信半疑。

でも、定められた時間と容量を守って薬を飲む。

どんなふうに治っていくのか期待もあって、ドキドキした。

効きますように！

うつ病の薬を飲んで２−３日したら、ものすごい吐き気をもよおしてしまいました。

会社に行っても仕事にならない。電車にのるのも苦しい。

「鬱の薬は人によって効き目がまちまち」という噂を聞いたけど、もしやあってない？？という不安がよぎりました。

今までの人生で薬が合わなかった、薬を飲んで効かなかったということはほとんどなかったのに。

「うつ病は必ず治る。うつ病は薬で治る」と先生にも言われたし、本やネットの情報でもそう書いてある。でも、治らないんじゃないか・・・そんな不安でいっぱいでした。そういう不安があると、暗い未来を想像してしまうんですよね。会社に復職できない自分とか、毎日頭痛や不眠で悩まされ続ける恐怖とか。

絶望感でいっぱいで、こんな私にした仕事、会社、上司すべてを恨みました。

初めての心療内科から一週間後、先生に言いました。

「先生、うつの薬を飲んだらものすごい吐き気が出てしまうんですけど。。。」

先生は、
「それはよくある副作用だね。ちょっとしたらなくなるかもしれないから様子を見よう。」

薬かわらないの！？

これ飲み続けるの苦しい…・

体の異変や死にたい気持ちでいっぱいなのに、唯一の光と思っていた治療薬まで苦しいなんて。

鬱の治療は３重苦なの？？

他の先生に変えたほうがいいのかも。でもどんな先生ならうつを治してくれるんだろう？誰に聞いたらいいんだろう？どこの病院へ行ったらいいんだろう？病院の先生に対する不信感がぐるぐると頭の中を駆け巡りました。

私がいた外資企業ではうつ病が多いので、メンタルヘルス担当の専門医師と契約をしていました。その病院なら診察代を会社が払ってくれるというのです。そのことを知ったのは、私が病院へ通いだして2か月も過ぎたころ。

教えてくれたのは違う部署に所属する同期。夕ご飯を一緒に食べたとき、友人に「仕事が大変で不眠が続いている」と告白すると、チームの人で会社で契約している病院に行っている人がいるという話を教えてくれたのです。

そんな規則があったんだ！？会社規則はちゃんと読んでおくものですね。

初めて通った先生は優しそうなのですが、処方してくれる薬の吐き気がすごくて何とかしたかったので、セカンドオピニオンを聞いてみたい！と思いました。

会社の人事に自分の症状を伝えるのはとても勇気がいりましたが、鬱であることは伏せ、「仕事で不眠が続いているので、ちょっと会社で契約している先生に診てもらいたい」という内容のメールを送りました。そして人事の人が病院の住所を教えてくれ、違う病院へ行くことになったのです。

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たまには自分をいたわってあげてください。

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